2026年01月28日コラム

楽しいドッグランですが、実は思わぬ事故につながる危険性もあります。
「ドッグランで走った後に犬が後ろ足を引きずっている」
「ドッグランから帰ってきたら後ろ足が少し腫れている気がする」
このような時には、もしかしたら踵骨の骨折が起きているかもしれません。
ドッグランから帰ってきて犬が変な歩き方をしている時、動物病院を受診すべきか、判断に迷うことも多いのではないでしょうか?
今回の記事ではドッグランで起こりやすい踵骨骨折に関して詳しくご紹介します。
ドッグランに出かける予定のある方は最後までお読みいただき、もしものときに備えましょう。
「踵骨」とは人間でいうと「かかと」にあたる骨です。
かかとと言っても犬では踵骨は地面に触れません。
犬の踵骨はアキレス腱を介してふくらはぎの筋肉と繋がっている重要な骨です。
この踵骨が骨折してしまうことを踵骨骨折といいます。
ドッグランでは
といった動きが重なり、踵骨に強い力が集中することが多いです。
そのため、転倒や着地の衝撃をきっかけに骨折が起こることがあります。
ドッグランで遊んでる時や帰ってきた後に以下のような症状がみられる場合は要注意です。
踵骨を骨折している時には強い痛みの影響で元気や食欲が低下することもあります。
これらの症状に限らず、ドッグランから帰ってきて元気が無さそうと感じた場合はできるだけ早く動物病院を受診しましょう。

踵骨を骨折してしまっても、治療をしっかり行えば回復が期待できる骨折です。
治療を受けるだけではなく術後に少しずつリハビリをすることで、またドッグランで遊べるようになることも多いでしょう。
踵骨骨折のおもな治療方法はギプスで固定して様子を見る方法と外科手術です。
骨折のズレがほとんど無く、軽度の場合はギプスによる固定で様子をみることもあります。
しかし、踵骨はアキレス腱が付着し、力がかかりやすい骨であるため、多くの場合は外科手術による固定を行います。
踵骨骨折の整復手術では、ずれてしまった骨を正しい位置に戻し、ピンやワイヤーなどの特殊な器具を用いて骨を固定します。
手術を行った方がギプスでの固定に比べて、確実に骨を固定することが可能です。
骨折を治すには手術だけでなく、術後のケアも大切です。
術後は安静に過ごし、傷口を清潔に保つことで良好な経過が期待できます。
傷口が落ち着いてきたら少しずつリハビリなどの運動を始めていきます。
急に過度の負荷をかけると足を痛めてしまうため、獣医師と相談しながらリハビリを進めましょう。
以下では楽しいドッグランにするために、気をつけていただきたいことをご紹介します。
ドッグランでは骨折を防ぐために、最初に軽い運動から始めましょう。
いきなり全力で走らせると足に大きな負荷がかかってしまいます。
準備運動でゆっくり筋肉を温めることで踵骨骨折のリスクを軽減できます。
高さのある遊具で遊ぶ時は特に注意が必要です。
高いところから飛び降りる動作は踵骨に大きな力が加わり、骨折につながるリスクがあります。
特に小型犬では骨が細く、骨折のリスクが高いです。
小型犬を遊具で遊ばせる時には、高いところから飛び降りないように配慮しましょう。
ドッグランでのスリップ対策も踵骨骨折の予防につながります。
ドッグランで遊ぶ前に必ず地面の状態を確認し、濡れていないか、泥や霜が付いていないかを確認しましょう。
また、足裏の毛が伸びて肉球が隠れてしまうと滑りやすくなる原因になるため、定期的にケアを行いましょう。

踵骨骨折は痛みが強いため、早期に発見し治療することが非常に重要です。
さらにドッグランでのちょっとした配慮や犬のケアに気を遣うことで踵骨骨折を未然に防ぐことができます。
当院では犬の踵骨骨折の治療を行っております。
今回の記事を読んで「もしかして、うちの犬も踵骨骨折かも」と不安に思われた方はお早めに当院までご相談ください。
神奈川県藤沢市の動物病院
辻堂犬猫病院