動物の高齢化に伴い心臓病も増加傾向にあります。
心臓病と言っても様々な病気があり、かつ初期の段階ではほとんど症状が出ないことが多いです。
心臓病の多くは進行性で徐々に悪化する為、早期に発見・診断し、病気の進行を遅らせることが重要です。
当院では正確な検査・診断を行い、継続的に診察することで、病態・病期に適した治療を提供することを心がけています。
気になる症状がありましたらご気軽にご相談ください。セカンドオピニオンも随時受け付けております。
現在準備中
1. お電話にてご予約ください。診療日時を決定します。
2. 診療の5分前にはご来院ください。もし他の動物病院様で受診された各種データをお持ちの場合にはご持参ください。また現在処方されているお薬も一緒に持参するようにお願い致します。
診察券のある方は通常どおりホームページからも予約して頂けますが、予約が取りにくい場合はお電話でご予約下さい。
1. お電話にてご予約ください。診療日時を決定します。(※原則紹介状は必要ありません)
2. 当院にご共有いただけますデータがある場合には、飼い主様にお渡しください。現在処方しているお薬があれば、処方内容がわかる物も飼い主様にお渡しください。
3. 診療・治療を行います。
4. 紹介元病院様へお電話にてご報告を行います。
5. 治療が終了しましたら、継続診療はご紹介元の動物病院様にてお願いさせていただきます。
ただし、必要に応じてご紹介元の動物病院様と連携をとりながら継続治療を担当させていただくこともございます。
普段の状態をよく知っている飼い主様がお連れください。
問診では、動物の症状や行動の変化について詳細にお伺いします。
スマートフォンで症状が出ている時を動画撮影していただけますと、仮に院内で症状が見られない時でも普段見られる症状を正しく把握できます。
過去の検査の内容や治療の経緯などもお伺いします。
循環器診療では特に聴診が重要です。聴診器を用いて心臓の音を確認します。心雑音の有無とその程度を聴取し、心拍数の確認、リズムの不整がないかなどをチェックします。また呼吸音も聴診して呼吸音の異常がないかを確認します。
聴診だけでなく怒らない子であれば口の中の粘膜や舌の色を視診で確認します。触診で胸壁からの拍動やリズムを確認したり、脈圧のチェックも行います。
・レントゲン検査
心臓の形の変化、心拡大の有無、肺や気管支の状態を把握します。過去のレントゲンがあれば現在との比較も行います。
・超音波検査
心臓の内部構造や血流の異常を調べるための重要な検査です。リアルタイムで心臓の収縮・拡張の様子やリズムを確認できます。心臓弁の血流異常の有無や心拡大の状況を確認します。また血流速度や心サイズなどを測定することによって疾患の重症度判定も行います。
・血圧測定
血圧をモニターし、薬の適応について確認します。
・心電図検査
心臓の電気的な活動をとらえ、不整脈の有無を確認します。
・血液検査
心臓以外の臓器の状態、特に腎臓の状態を確認します。心臓と腎臓は関連の強い臓器です。心臓病の治療において腎機能を把握することはとても重要です。
各種検査結果を元に、心疾患を診断し、その進行度を判断します。
高齢になって発症する後天性心疾患だけでなく、生まれつきの病態である先天性心疾患、不整脈などの診断も行います。
内科治療:強心薬、利尿薬、血管拡張薬、降圧剤、血栓予防薬などを病態に合わせて組み合わせて使用します。これらの薬物療法によって症状の緩和や進行の遅延を図ります。
外科治療:必要に応じて、手術による外科治療をお勧めすることがあります。外科治療の場合は疾患によっては専門医療機関をご紹介することがあります。当院は心臓手術を専門的に行っているJASMINEどうぶつ総合医療センター内の循環器病センターの提携病院です。
治療が開始された後も、定期的な検査や診察が重要です。動物の状態を継続的にモニターして、必要に応じて治療内容を調整します。飼い主様が家庭でのケアを適切に行えるようにアドバイスも行います。
森 拓郎
出身大学:鳥取大学
日本大学 内科循環器科研究員(’13~’14)
JASMINEどうぶつ循環器病センター研究員(’14~’20)
JASMINEどうぶつ総合医療センター 循環器 嘱託獣医師(’20〜現在)
ご挨拶コメント: