緑内障とは一般的に高眼圧により視覚喪失や疼痛が生じる状態と定義されています。
大きく分けて原発性、続発性、先天性に分けられます。原発性緑内障は眼内に他に異常所見がなく、房水の排出障害により高眼圧になることで発症します。続発緑内障は白内障、水晶体脱臼、ぶどう膜炎、眼内腫瘍、外傷、網膜剥離などにより房水の排出障害がおこることで発症します。
充血、羞明、散瞳、角膜浮腫、失明などあります。急性緑内障は眼疼痛が激しく、元気がなくなり、眼を触られるのを嫌がることがあります。慢性緑内障は疼痛が伴わない場合があります。
基本的には眼圧測定により診断します。原因の精査にはスリットランプ検査・超音波検査での眼内の評価、眼球拡大の有無、眼底検査で視神経の状態を確認します。
点眼での眼圧コントロールが基本になります。点眼で眼圧が下がらない場合は内服や点滴、前房穿刺をすることもあります。長期的な視覚維持には外科手術が必要になります。緑内障には様々な原因と病態があるため、内科的でも外科的でもその病態に応じた治療が必要になり、決して画一化された治療法で対処するとこはできません。